3万人規模のメールシステムをスムーズに切り替え。
人件費を含めた総合的な運用コストを削減。
事例概要
| 導入企業 | 全日本空輸株式会社 様 |
|---|---|
| 事業内容 | 定期航空運送事業 |
| 導入目的 |
|
| 導入規模 | 3万アカウント以上 |
| 導入のメリット |
|
| システム概要 | ソフトバンクテレコムのWANサービス「ULTIMA IP-VAN」と「データセンター」を利用し、インフラとアプリケーションの一元管理を実現、WebメールにはActive! mailと商用Sendmailを組み合わせて構築。Active! mailを含むシステムサーバー郡はソフトバンクテレコムのデータセンター内に設置され運用監視センター(STOC)で集中的な運用・管理が行なわれている。 |
| 提供ソフトウェア | Active! mail UNIX版(サイトライセンス 40,000ユーザー版) |
| 導入パートナー | ソフトバンクテレコム株式会社 |
導入のきっかけと導入前の課題
以前に利用していたグループウェアのメール機能は、大きく2つの課題を抱えていました。1つは、システムの総合的な運用コストが高いことでした。
2つ目は、最新の一般的なメール機能と比較して機能面で劣る部分について社員から不満の声が上がっていたことでした。
現場の社員が不便に感じるメール環境を高いコストで維持していくことは、IT部門としてのサービスレベルを考えたときに適切ではないと判断し、2003年頃から刷新を前提としたシステム提案を各社に相談していたのです。
ANA IT推進室システム企画グループの宮澤 治氏は次のように語ります。
「Active! mailを導入する以前から、ANAグループでは大企業向けで定評のあるグループウェアを利用しており、そのグループウェアの一部の機能としてのメール環境はありました。しかし、そのグループウェアのバージョンに関するサポート期間の終了が迫っていたこと、およびグループウェアのメール機能が老朽化していたことから、グループウェアからメール機能を切り離してメールシステムを新しい製品で刷新することにしたのです」
ANA
IT推進室システム企画グループ
宮澤 治氏
ANAグループが求めた新メールシステムの条件
新しいメールシステムの選定において、ANAグループとしてはいくつかの条件を設定しています。
第一は、人件費を含めた運用コストの削減でした。そのために社外データセンターでの運用にアウトソースすることを決定し、複数社に提案を依頼しました。
ビジネスのコミュニケーション基盤としての重要性が極めて高いメールシステムであるだけに、選定において重視したポイントは、システムとしての信頼性だけではなく、クライアント環境の利便性とセキュリティ面での安全性も重視されました。
その点について、ANA IT推進室システム企画グループ 主席部員の服部 達志氏は次のように説明します。
「以前のメールシステムでも、クライアント環境に依存しないWebメールを利用していました。そのため、リプレースに当たっては、最新の主要な機能を取り込んだ高機能なWebメールの採用と、安全性を確保しながらの総合的な運用コストの削減が非常に重要なポイントでした」
こうした条件に加えて、これまでのメールシステムで利用していた主要な機能をすべて踏襲することも、選定の大きな条件になっていました。
ANA
IT推進室システム企画グループ
主席部長 服部 達志氏
要件を満たすためにグループメール機能を新規に開発
「コストも重要でしたが、やはり提案内容が非常に信頼できる点が大きかったです。
また、以前のメールシステムで利用していた機能を提供するという要件定義を満たしてもらえる点も高く評価しました」
と全日空システム企画 ビジネスシステム部第三チーム ディレクターの竹中 寿昌氏は補足します。
ANAグループが求めた要件定義の中で、特に重要な機能が「組織メール」と呼ばれるグループメール機能でした。
組織メールは、個人ではなく組織単位でメールを送信するメーリングリスト機能です。
個人宛ではなく組織宛に通達などの情報を発信できるので、掲示板や個人宛メールよりも確実で利便性の高いメール送信が可能になります。
各組織宛に送られてきた組織メールは、組織ごとに紐付けされている担当者の受信トレイに振り分けられます。どの組織で誰が受信担当になるかは、それぞれの組織の管理に一任されています。
ANAからの要望に対して、トランスウエアでは社内の第一級の開発者をアサインして開発体制を整えました。組織メール機能を実現するための課題は、配信先の基本情報となる住所録の整備でした。
ANAグループでは、全日空本体だけではなくグループ会社とアドレス情報を共有していました。同じグループ会社ではあっても、部署名や役職にも違いがあります。それらの違いに対応し、人事データからタイムリーにアドレス情報を更新する仕組みを開発しました。そして登録されているアドレス情報をベースにして、組織と紐付けされている担当者にメールが配信される機能を開発していきました。
全日空システム企画
ビジネスシステム部第三チーム
ディレクター 竹中 寿昌氏
使い勝手の良さから大きな混乱もなく全グループ規模での切り替えを完了
Active! mailの導入に関しては半年の期間が設けられました。そのうちの開発期間は3ヶ月で、残りの3ヶ月は動作検証にあてられました。
「30,000ユーザー以上の運用規模ということで絶対に失敗は許されないため、万全のテスト体制を整えて動作検証にも時間をかけることにしました。そのおかげで、カットオーバー後のトラブルはありませんでした」とソフトバンクテレコムの野口氏は成果について話します。
「メールシステムの切り替えは全社員が日常的にアクセスしているポータル画面を使って行われました。旧メールシステムのリンク先に加えてActive! mail用のリンク先を追加し、数ヶ月間は二つのWebメールを並行して使えるようにしたのです。しかし、メールの受信はActive! mailだけに制限し、現場のユーザーが自主的に切り替えていくように促しました。」とANAの宮澤氏はスムーズなメール環境の移行を図るために並行運用期間を設定したことを振り返ります。
「私自身もメールシステムが切り替わったときに、使いやすくなったと感じたのですが、現場からもActive! mailの使い方に関する問い合わせは予想していたよりも少なくて、2006年3月末に開始した切り替えは円滑に進みました」とANAの服部氏は円滑な切り替えが行われた経過を評価しています。
PDFダウンロード
印刷用のPDFがダウンロードできます。
資料請求ページへ
